建設業許可29業種の種類一覧と解説

建設業許可29業種の種類一覧

 建設工事は29業種に分けられており、原則その種類に該当する工事につき請負代金が税込500万円以上(建築一式工事は1,500万円以上)の工事を請け負うには、その業種の建設業許可が必要になります。許可の業種はそれぞれ一般許可特定許可から必要に応じて選択して取得する必要があります。一般許可・特定許可の差異に関しては、後ほど説明します。

 また、建設工事の種類は下記の表の通り、一式工事専門工事に分けられます。一式工事は、大規模又は施工が複雑な工事を、原則元請け業者の立場で総合的にマネジメント(企画、指導、調整等)する事業者向けの業種です。必ずしも二以上の専門工事の組み合わせは必要ありませんが、工事の規模・複雑性等から個別の専門工事として施工することが困難なものが該当します。

 一式工事であることの確認資料として、発注者や下請け業者との契約書、注文書、見積書、工程表等の提示が求められる場合があるので、専門工事よりも注意が必要です。

〇一式工事(2業種)

土木工事業建築工事業

〇専門工事(27業種)

大工工事業左官工事業とび・土木工事業石工事業
屋根工事業電気工事業管工事業タイル・レンガ・ブロック工事業
鋼構造物工事業鉄筋工事業舗装工事業しゅんせつ工事業
板金工事業ガラス工事業塗装工事業防水工事業
内装仕上工事業機械器具設置工事業熱絶縁工事業電気通信工事業
造園工事業さく井工事業建具工事業水道施設工事業
消防施設工事業清掃施設工事業解体工事業

一般許可と特定許可の差異

 建設業許可には一般許可特定許可の種類があります。元請業者として1件の建設工事につき下請に出す代金の合計額が税込4,500万円以上建築一式工事は7,000万円以上)となる場合は特定許可、それ以外の場合は一般許可で取得します。この代金の合計額には、元請業者が材料を提供する場合の価格は含めません。

 下請業者として孫請け業者に対して税込4,500万円以上を出す場合や請負工事の全てを下請業者として請け負っている場合は、一般許可で大丈夫です。特定許可を取得する場合には、一般許可よりも専任技術者要件や財産要件につき厳しい条件をクリアする必要がありますので注意が必要です。詳細は下記記事の「特定建設業許可が必要な場合とその許可要件」をご参照ください。

特定建設業許可が必要な場合とその許可要件

軽微な建設工事について

 下記の表に該当するような軽微な建設工事のみ請け負う場合には、建設業許可を取得せずに建設工事を請け負うことが出来ます。

建築一式工事①又は②のどちらかに該当する場合
①1件の請負代金が、税込1,500万円未満の工事
②木造住宅で延べ面積150㎡未満の工事
建築一式工事以外の工事1件の請負代金が税込500万円未満の工事

 一つの工事につき二以上の契約に分割したり請求書を分けて発行する場合でも、実体として一つの工事であるとみなされる場合には、請負代金の金額を合計して上記表に該当するか否かで判断されます。また、注文者が材料を提供する場合には、その材料費の市場価格や運送費は上記請負代金の金額に含めます

 また、軽微な工事でも下記の業種については、別途行政庁への登録が必要になります。

行政庁への登録が必要な業種

 軽微な建設工事でも、建設業許可を取得せず下記の業種の工事を請け負う場合には、行政庁への登録が必要です。

・解体工事業者登録ー解体工事業の工事を請け負う場合

・浄化槽工事業者登録ー浄化槽工事に該当するような管工事を請け負う場合

・登録電気工事業者ー一般用電気工作物、自家用電気工作物に関する電気工事を請け負う場合

それぞれの登録手続きについては後述します。

附帯工事とは

 建設業許可業者は、原則許可を受けた業種の建設工事のみを請け負うことが出来ますが、その工事に附帯する他の業種の建設工事(附帯工事)も請け負うことが出来ます。

建設業法第4条 建設業者は、許可を受けた建設業に係る建設工事を請け負う場合においては、当該建設工事に附帯する他の建設業に係る建設工事を請け負うことができる。

 附帯工事は、それ自体が独立している工事はあたらず、あくまで主たる建設工事の施工により必要が生じた建設工事である必要があります。

取得すべき許可業種とは

自社に必要な許可業種を把握する

 建設業許可は、上記の通り自社が実際に施工する業種について取得する必要があります。業種については下記で内容と具体的な工事の例示をしますが、発注者が発注した工事名を基に業種を確定するのではなく、あくまで建設工事の実態で考えます。

 各工事の内容は、それぞれ他の工事の内容と重複する場合もあります。また、その営業所においてその業種を取得するためには、その営業所に専任技術者要件を満たす者が常勤している必要があります。専任技術者要件については下記で説明します。

その業種を取得するための専任技術者要件

 建設業許可を取得するには、各営業所にその営業所で施工する建設工事の種類の要件を満たす専任技術者常勤している必要があります。専任技術者要件は、下記の通りです。

専任技術者要件

下記のどれかを満たしている者が必要です。

①高等学校の所定学科(土木工学、建築学科等)を卒業後、その業種につき5年以上の実務経験がある者

②その実務経験につき、10年以上の実務経験を有する者

③国土交通大臣指定の資格・技能等を有する者(1級・2級資格、検定職種等)

 ①の所定学科と③の資格・技能等は建設工事の種類ごとに異なります。下記の「許可業種の内容と例示」で個別に説明します。

 また、①や②の実務経験は、様式第9号の実務経験証明書という書類を作成して提出します。実務経験証明書の作成方法については後述します。

 専任技術者が退職した場合、他にその営業所で要件を満たす専任技術者が存在しない場合には、その業種について建設業許可は失効してしまうので注意が必要です。

許可業種の内容と例示

 それでは、各建設業許可の業種の内容と具体的な工事、専任技術者要件で認められる所定学科や資格等について説明します。

土木工事業

〇建設工事の内容

総合的な企画、指導、調整のもとに土木工作物を建設する一式工事です。土木工作物を補修、改造又は解体する工事も含みます。

〇所定学科

土木工学(農業土木、鉱山土木、森林土木、砂防、治山、緑地又は造園に関する学科を含む)、都市工学、衛生工業又は交通工学に関する学科

〇資格等

一級建設機械施工技士【一機施】、一級建設機械施工管理技士、二級建設機械施工技士(第1種~第6種)、二級建設機械施工管理技士、一級土木施工管理技士【一土施】、二級土木施工管理技士(種別:土木)、建設・総合技術監理(建設)【技(建)】、建設「鋼構造及びコンクリート」・総合技術監理(建設「鋼構造及びコンクリート」)【技(建鋼)】、農業「農業土木」・総合技術監理(農業・「農業土木」)【技(農士)】、水産「水産土木」・総合技術監理(水産「水産土木」)【技(産土)】、森林「森林土木」・総合技術監理(森林「森林土木」)【技(林森)】

建築工事業

〇建設工事の内容

総合的な企画、指導、調整のもとに建築物を建設する一式工事。

〇所定学科

建築学又は都市工学に関する学科

〇資格等

一級建築施工管理技士【一建施】、二級建築施工管理技士(種別:建築)、一級建築士【一建士】、二級建築士

大工工事業

〇建設工事の内容

木材の加工又は取付けにより工作物を築造し、又は工作物に木製設備を取付ける工事

〇建設工事の例示

大工工事、型枠工事、造作工事

〇所定学科

建築学又は都市工学に関する学科

〇資格等

一級建築施工管理技士【一建施】、一級建築施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(種別:躯体、仕上げ)、二級建築施工技士(種別:建築)(合格後5年の実務経験要)、二級建築施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級建築士【一建士】、二級建築士、木造建築士、検定職種:建築大工、検定職種:型枠施工、登録型枠基幹技能者、登録建築大工基幹技能者、登録建築測量基幹技能者

左官工事業

〇建設工事の内容

工作物に壁土、モルタル、漆くい、プラスター、繊維等をこて塗り、吹付け、又ははり付ける工事

〇建設工事の例示

左官工事、モルタル工事、モルタル防水工事、吹付け工事、とぎ出し工事、洗い出し工事

〇所定学科

土木工学又は建築学に関する学科

〇資格等

一級土木施工管理技士【一土施】(合格後3年の実務経験要)、一級土木施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級土木施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級土木施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級建築施工管理技士【一建施】、一級建築施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(種別:仕上げ)、二級建築施工管理技士(種別:建築又は躯体)(合格後5年の実務経験要)、二級建築施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級造園施工管理技士【一園施】(合格後3年の実務経験要)、一級造園施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級造園施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級造園施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、検定職種:左官、登録左官基幹技能者、登録外壁仕上基幹技能者

とび・土工工事業

〇建設工事の内容

足場の組立て、機械器具・建設資材等の重量物のクレーン等による運搬配置、鉄骨等の組立て等を行う工事。くい打ち、くい抜き及び場所打ぐいを行う工事。土砂等の掘削、盛上げ、締固め等を行う工事。コンクリートにより工作物を築造する工事。その他基礎的ないしは準備的工事

〇建設工事の例示

とび工事、ひき工事、足場等仮設工事、重量物のクレーン等による揚重運搬配置工事、鉄骨組立て工事、コンクリートブロック据付け工事。くい工事、くい打ち工事、くい抜き工事、場所打ぐい工事。土工事、掘削工事、根切り工事、発破工事、盛土工事。コンクリート工事、コンクリート打設工事、コンクリート圧送工事、プレストレストコンクリート工事。地すべり防止工事、地盤改良工事、ボーリンググラウト工事、土留め工事、仮締切り工事、吹付け工事、法面保護工事、道路付属物設置工事、屋外広告物設置工事、捨石工事、外構工事、はつり工事、切断穿孔工事、アンカー工事、あと施工アンカー工事、潜水工事

〇所定学科

土木工学又は建築学に関する学科

〇資格等

一級建設機械施工技士 【一機施】、一級建設機械施工管理技士、一級建設機械施工管理技士、二級建設機械施工技士 (第1種~第6種)、二級建設機械施工管理技士、一級土木施工管理技士 【一土施】、一級土木施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級土木施工管理技士(種別:土木又は薬液注入)、二級土木施工管理技士(種別:鋼構造物塗装)(合格後5年の実務経験要)、二級土木施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級建築施工管理技士【一建施】、一級建築施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(種別:躯体)、二級建築施工管理技士(種別:建築又は仕上げ)(合格後5年の実務経験要)、二級建築施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級造園施工管理技士 【一園施】(合格後3年の実務経験要)、一級造園施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級造園施工管理技士 (合格後5年の実務経験要)、二級造園施工管理技士補 (合格後5年の実務経験要)、建設・総合技術監理(建設)【技(建)】、建設「鋼構造及びコンクリート」・総合技術監理(建設「鋼構造及びコンクリート」)【技(建鋼)】、農業「農業土木」・総合技術監理(農業・「農業土木」)【技(農土)】、水産「水産土木」・総合技術監理(水産「水産土木」)【技(産土)】、森林「森林土木」・総合技術監理(森林「森林土木」)【技(林森)】、検定職種:型枠施工、とび・とび工(2級の場合実務経験要)、コンクリート圧送施工(2級の場合実務経験要)、ウェルポイント施工(2級の場合実務経験要)、地すべり防止工事(地すべり防止工事士)(合格後1年の実務経験要)、基礎ぐい工事、登録橋梁基幹技能者、登録コンクリート圧送基幹技能者、登録トンネル基幹技能者、登録機械土工基幹技能者、登録PC基幹技能者、登録鳶・土工基幹技能者、登録切断穿孔基幹技能者、登録エクステリア基幹技能者、登録グラウト基幹技能者、登録運動施設基幹技能者、登録基礎工基幹技能者、登録標識・路面標示基幹技能者、登録土工基幹技能者、登録発破・破砕基幹技能者、登録圧入工基幹技能者、登録送電線工事基幹技能者

石工事業

〇建設工事の内容

石材(石材に類似のコンクリートブロック及び擬石を含む。)の加工又は積方により工作物を築造し、又は工作物に石材を取付ける工事

〇建設工事の例示

石積み(張り)工事、コンクリートブロック積み(張り)工事

〇所定学科

土木工学又は建築学に関する学科

〇資格等

一級土木施工管理技士 【一土施】、一級土木施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級土木施工管理技士(種別:土木)、二級土木施工管理技士(種別:鋼構造物塗装又は薬液注入)、二級土木施工管理技士補、一級建築施工管理技士 【一建施】、一級建築施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(種別:建築又は躯体)(合格後5年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(種別:仕上げ)、二級建築施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級造園施工管理技士【一園施】(合格後3年の実務経験要)、一級造園施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級造園施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級造園施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、検定職種:ブロック建築・ブロック建築工・コンクリート積みブロック施工、石工・石材施工・石積み、登録エクステリア基幹技能者

屋根工事業

〇建設工事の内容

瓦、スレート、金属薄板等により屋根をふく工事

〇建設工事の例示

屋根ふき工事

〇所定学科

土木工学又は建築学に関する学科

〇資格等

一級土木施工管理技士 【一土施】(合格後3年の実務経験要)、一級土木施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級土木施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級土木施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級建築施工管理技士 【一建施】、一級建築施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(種別:建築又は躯体)(合格後5年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(種別:仕上げ)、二級建築施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級造園施工管理技士【一園施】(合格後3年の実務経験要)、一級造園施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級造園施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級造園施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級建築士【一建士】、二級建築士、検定職種:建築板金(選択科目「ダクト板金作業」)、検定職種:板金(選択科目「建築板金作業」)・建築板金(選択科目「内外装板金作業」)・板金工(選択科目「建築板金作業」)、検定職種:かわらぶき・スレート施工、登録建築板金基幹技能者

電気工事業

〇建設工事の内容

発電設備、変電設備、送配電設備、構内電気設備等を設置する工事

〇建設工事の例示

発電設備工事、送配電線工事、引込線工事、変電設備工事、構内電気設備(非常用電気設備を含む。)工事、照明設備工事、電車線工事、信号設備工事、ネオン装置工事

〇所定学科

電気工学又は電気通信工学に関する学科

〇資格等

一級電気工事施工管理技士 【一電施】、二級電気工事施工管理技士、建設・総合技術監理(建設)【技(建)】、建設「鋼構造及びコンクリート」・総合技術監理(建設「鋼構造及びコンクリート」)【技(建鋼)】、電気電子・総合技術監理(電気電子)【技(電)】、第一種電気工事士(免状)、第二種電気工事士(免状)(交付後実務経験3年要)、電気主任技術者(第1種~第3種)(交付後実務経験5年)、建築設備士(取得後1年の実務経験要)、一級計装士・計装(合格後1年の実務経験要)、登録電気工事基幹技能者、登録送電線工事基幹技能者

管工事業

〇建設工事の内容

冷暖房、冷凍冷蔵、空気調和、給排水、衛生等のための設備を設置し、又は金属製等の管を使用して水、油、ガス、水蒸気等を送配するための設備を設置する工事

〇建設工事の例示

冷暖房設備工事、冷凍冷蔵設備工事、空気調和設備工事、給排水・給湯設備工事、厨房設備工事、衛生設備工事、浄化槽工事、水洗便所設備工事、ガス管配管工事、ダクト工事、管内更生工事

〇所定学科

土木工学、建築学、機械工学、都市工学又は衛生工学に関する学科

〇資格等

一級管工事施工管理技士【一管施】、二級管工事施工管理技士、機械「熱・動力エネルギー機器」又は「流体機器」・総合技術監理(機械「熱・動力エネルギー機器」又は「流体機器」)【技(機流)】、上下水道・総合技術監理(上下水道)【技(水)】、上下水道(「上水道及び工業用水道」・総合技術監理(上下水道「上水道及び工業用水道」)【技(水上)】、衛生工学・総合技術監理(衛生工学)【技(衛)】、衛生工学「水質管理」・総合技術監理(衛生工学「水質管理」)【技(衛水)】、衛生工学「廃棄物・資源循環」・総合技術監理(衛生
工学「廃棄物・資源循環」)【技(衛廃)】、給水装置工事主任技術者(交付後実務経験1年要)、検定職種:冷凍空気調和機器施工・空気調和設備配管、検定職種:給排水衛生設備配管、検定職種:配管(選択科目「建築配管作業」)、検定職種:建築板金(選択科目「ダクト板金作業」)、建築設備士(資格取得後1年の実務経験要)、一級計装士・計装(合格後1年の実務経験要)、登録配管基幹技能者、登録ダクト基幹技能者、登録冷凍空調基幹技能者

タイル・れんが・ブロック工事業

〇建設工事の内容

れんが、コンクリートブロック等により工作物を築造し、又は工作物にれんが、コンクリートブロック、タイル等を取付け、又ははり付ける工事

〇建設工事の例示

コンクリートブロック積み(張り)工事、レンガ積み(張り)工事、タイル張り工事、築炉工事、スレート張り工事、サイディング工事

〇所定学科

土木工学又は建築学に関する学科

〇資格等

一級土木施工管理技士【一土施】(合格後3年の実務経験要)、一級土木施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級土木施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級土木施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級建築施工管理技士【一建施】、一級建築施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(種別:建築)(合格後5年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(種別:躯体又は仕上げ)、二級建築施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級造園施工管理技士【一園施】(合格後3年の実務経験要)、一級造園施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級造園施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級造園施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級建築士【一建士】、二級建築士、検定職種:タイル張り・タイル張り工、築炉・築炉工・れんが積み(れんが積みは級が無く、合格後の実務経験は不要)、ブロック建築・ブロック建築工・コンクリート積みブロック施工(コンクリート積みブロック施工は級が無く、合格後の実務経験は不要)、登録エクステリア基幹技能者、登録タイル張り基幹技能者、登録ALC基幹技能者

鋼構造物工事業

〇建設工事の内容

形鋼、鋼板等の鋼材の加工又は組立てにより工作物を築造する工事

〇建設工事の例示

鉄骨工事、橋梁工事、鉄塔工事、石油・ガス等の貯蔵用タンク設置工事、屋外広告工事、閘門・水門等の門扉設置工事

〇所定学科

土木工学、建築学又は機械工学に関する学科

〇資格等

一級土木施工管理技士【一土施】、二級土木施工管理技士(種別:土木)、一級建築施工管理技士【一建施】、二級建築施工管理技士(種別:躯体)、一級建築士【一建士】、建設「鋼構造及びコンクリート」・総合技術監理(建設「鋼構造及びコンクリート」)【技(建鋼)】、検定職種:鉄工(選択科目「製缶作業」又は「構造物鉄工作業」)・製罐、登録橋梁基幹技能者

鉄筋工事業

〇建設工事の内容

棒鋼等の鋼材を加工し、接合し、又は組立てる工事

〇建設工事の例示

鉄筋加工組立て工事、鉄筋継手工事

〇所定学科

土木工学、建築学又は機械工学に関する学科

〇資格等

一級土木施工管理技士【一土施】(合格後3年の実務経験要)、一級土木施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級土木施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級土木施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級建築施工管理技士【一建施】、一級建築施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(種別:躯体)、二級建築施工管理技士(種別:建築又は仕上げ)(合格後5年の実務経験要)、二級建築施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級管工事施工管理技士【一管施】(合格後3年の実務経験要)、一級管工事施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級管工事施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級管工事施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級造園施工管理技士【一園施】(合格後3年の実務経験要)、一級造園施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級造園施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級造園施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、検定職種:鉄筋組立て・鉄筋施工(選択科目「鉄筋施工図作成作業」及び「鉄筋組立て作業」)、登録PC基幹技能者、登録鉄筋基幹技能者、登録圧接基幹技能者

舗装工事業

〇建設工事の内容

道路等の地盤面をアスフアルト、コンクリート、砂、砂利、砕石等により舗装する工事

〇建設工事の例示

アスファルト舗装工事、コンクリート舗装工事、ブロック舗装工事、路盤築造工事

〇所定学科

土木工学(農業土木、鉱山土木、森林土木、砂防、治山、緑地又は造園に関する学科を含む。以下同じ。)、都市工学、衛生工学又は交通工学に関する学科

〇資格等

一級建設機械施工技士【一機施】、一級建設機械施工管理技士、二級建設機械施工技士(第1種~第6種)、二級建設機械施工管理技士、一級土木施工管理技士【一土施】、二級土木施工管理技士(種別:土木)、建設・総合技術監理(建設)【技(建)】、建設「鋼構造及びコンクリート」・総合技術監理(建設「鋼構造及びコンクリート」)【技(建鋼)】、登録運動施設基幹技能者

しゅんせつ工事業

〇建設工事の内容

河川、港湾等の水底をしゆんせつする工事

〇建設工事の例示

しゆんせつ工事

〇所定学科

土木工学又は機械工学に関する学科

〇資格等

一級土木施工管理技士【一土施】、一級土木施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級土木施工管理技士(種別:土木)、二級土木施工管理技士(種別:鋼構造物塗装又は薬液注入)(合格後5年の実務経験要)、二級土木施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級管工事施工管理技士【一管施】(合格後3年の実務経験要)、一級管工事施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級管工事施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級管工事施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級造園施工管理技士【一園施】(合格後3年の実務経験要)、一級造園施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級造園施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級造園施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、建設・総合技術監理(建設)【技(建)】、建設「鋼構造及びコンクリート」・総合技術監理(建設「鋼構造及びコンクリート」)【技(建鋼)】、水産「水産土木」・総合技術監理(水産「水産土木」)【技(産土)】、登録海上起重基幹技能者

板金工事業

〇建設工事の内容

金属薄板等を加工して工作物に取付け、又は工作物に金属製等の付属物を取付ける工事

〇建設工事の例示

板金加工取付け工事、建築板金工事

〇所定学科

建築学又は機械工学に関する学科

〇資格等

一級建築施工管理技士【一建施】、一級建築施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(種別:建築又は躯体)(合格後5年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(種別:仕上げ)、二級建築施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級管工事施工管理技士【一管施】(合格後3年の実務経験要)、一級管工事施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級管工事施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級管工事施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、検定職種:建築板金(選択科目「ダクト板金作業」)、検定職種:工場板金、検定職種:板金(選択科目「建築板金作業」)・建築板金(選択科目「内外装板金作業」)・板金工(選択科目「建築板金作業」)、検定職種:板金・板金工・打出し板金、登録建築板金基幹技能者

ガラス工事業

〇建設工事の内容

工作物にガラスを加工して取付ける工事

〇建設工事の例示

ガラス加工取付け工事、ガラスフィルム工事

〇所定学科

建築学又は都市工学に関する学科

〇資格等

一級建築施工管理技士【一建施】、一級建築施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(種別:建築又は躯体)(合格後5年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(仕上げ)、二級建築施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、検定職種:ガラス施工、登録硝子工事基幹技能者

塗装工事業

〇建設工事の内容

塗料、塗材等を工作物に吹付け、塗付け、又ははり付ける工事

〇建設工事の例示

塗装工事、溶射工事、ライニング工事、布張り仕上工事、鋼構造物塗装工事、路面標示工事

〇所定学科

土木工学又は建築学に関する学科

〇資格等

一級土木施工管理技士【一土施】、一級土木施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級土木施工管理技士(種別:土木又は薬物注入)(合格後5年の実務経験要)、二級土木施工管理技士(種別:鋼構造物塗装)、二級土木施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級建築施工管理技士【一建施】、一級建築施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(種別:建築又は躯体)(合格後5年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(種別:仕上げ)、二級建築施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級造園施工管理技士【一園施】(合格後3年の実務経験要)、一級造園施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級造園施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級造園施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、検定職種:塗装・木工塗装・木工塗装工、検定職種:建築塗装・建築塗装工※S48年度以前の合格者が該当、検定職種:金属塗装・金属塗装工※S48年度以前の合格者が該当、検定職種:噴霧塗装、検定職種:路面標示施工(級は無く、合格後の実務経験は不要)、登録建設塗装基幹技能者、登録外壁仕上基幹技能者、登録標識・路面標示基幹技能者

防水工事業

〇建設工事の内容

アスファルト、モルタル、シーリング材等によって防水を行う工事

〇建設工事の例示

アスファルト防水工事、モルタル防水工事、シーリング工事、塗膜防水工事、シート防水工事、注入防水工事

〇所定学科

土木工学又は建築学に関する学科

〇資格等

一級土木施工管理技士【一土施】(合格後3年の実務経験要)、一級土木施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級土木施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級土木施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級建築施工管理技士【一建施】、一級建築施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(種別:建築又は躯体)(合格後5年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(種別:仕上げ)、二級建築施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級造園施工管理技士【一園施】(合格後3年の実務経験要)、一級造園施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級造園施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級造園施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、検定職種:防水施工、登録防水基幹技能者、登録外壁仕上基幹技能者

内装仕上工事業

〇建設工事の内容

木材、石膏ボード、吸音板、壁紙、たたみ、ビニール床タイル、カーペット、ふすま等を用いて建築物の内装仕上げを行う工事

〇建設工事の例示

インテリア工事、天井仕上工事、壁張り工事、内装間仕切り工事、床仕上工事、たたみ工事、ふすま工事、家具工
事、防音工事

〇所定学科

建築学又は都市工学に関する学科

〇資格等

一級建築施工管理技士【一建施】、一級建築施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(種別:建築又は躯体)(合格後5年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(種別:仕上げ)、二級建築施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級建築士【一建士】、二級建築士、検定職種:畳製作・畳工、検定職種:内装仕上げ施工・カーテン施工・天井仕上げ施工・床仕上げ施工・表装・表具・表具工、登録内装仕上工事基幹技能者

機械器具設置工事業

〇建設工事の内容

機械器具の組立て等により工作物を建設し、又は工作物に機械器具を取付ける工事

〇建設工事の例示

プラント設備工事、運搬機器設置工事、内燃力発電設備工事、集塵機器設置工事、給排気機器設置工事、揚排水機器設置工事、ダム用仮設備工事、遊技施設設置工事、舞台装置設置工事、サイロ設置工事、立体駐車設備工事

〇所定学科

建築学、機械工学又は電気工学に関する学科

〇資格等

一級建築施工管理技士【一建施】(合格後3年の実務経験要)、一級建築施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級建築施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級電気工事施工管理技士【一電施】(合格後3年の実務経験要)、一級電気工事施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級電気工事施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級電気工事施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級管工事施工管理技士【一管施】(合格後3年の実務経験要)、一級管工事施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級管工事施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級管工事施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、機械・総合技術監理(機械)【技(機)】、機械「熱・動力エネルギー機器」又は「流体機器」・総合技術監理(機械「熱・動力エネルギー機器」又は「流体機器」)【技(機流)】

熱絶縁工事業

〇建設工事の内容

工作物又は工作物の設備を熱絶縁する工事

〇建設工事の例示

冷暖房設備、冷凍冷蔵設備、動力設備又は燃料工業、化学工業等の設備の熱絶縁工事、ウレタン吹付け断熱工事

〇所定学科

土木工学、建築学又は機械工学に関する学科

〇資格等

一級土木施工管理技士【一土施】(合格後3年の実務経験要)、一級土木施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級土木施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級土木施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級建築施工管理技士【一建施】、一級建築施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(種別:建築又は躯体)(合格後5年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(種別:仕上げ)、二級建築施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級管工事施工管理技士【一管施】(合格後3年の実務経験要)、一級管工事施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級管工事施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級管工事施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級造園施工管理技士【一園施】(合格後3年の実務経験要)、一級造園施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級造園施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級造園施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、検定職種:熱絶縁施工、登録保温保冷基幹技能者、登録ウレタン断熱基幹技能者

電気通信工事業

〇建設工事の内容

有線電気通信設備、無線電気通信設備、ネットワーク設備、情報設備、放送機械設備等の電気通信設備を設置する工事

〇建設工事の例示

有線電気通信設備工事、無線電気通信設備工事、データ通信設備工事、情報処理設備工事、情報収集設備工事、情報表示設備工事、放送機械設備工事、TV電波障害防除設備工事

〇所定学科

電気工学又は電気通信工学に関する学科

〇資格等

一級電気通信工事施工管理技士【一通施】、二級電気通信工事施工管理技士、電気電子・総合技術監理(電気電子)【技(電)】、電気通信主任技術者(交付後実務経験5年要)、工事担任者(第一級アナログ通信及び第一級デジタル通信・総合通信)(交付後実務経験3年要)、登録電気工事基幹技能者

造園工事業

〇建設工事の内容

整地、樹木の植栽、景石のすえ付け等により庭園、公園、緑地等の苑地を築造し、道路、建築物の屋上等を緑化し、又は植生を復元する工事

〇建設工事の例示

植栽工事、地被工事、景石工事、地ごしらえ工事、公園設備工事、広場工事、園路工事、水景工事、屋上等緑化工事、緑地育成工事

〇所定学科

土木工学、建築学、都市工学又は林学に関する学科

〇資格等

一級造園施工管理技士【一園施】、二級造園施工管理技士、建設・総合技術監理(建設)【技(建)】、建設「鋼構造及びコンクリート」・総合技術監理(建設「鋼構造及びコンクリート」)【技(建鋼)】、森林「林業・林産」・総合技術監理(森林「林業・林産」)【技(林林)】、森林「森林土木」・総合技術監理(森林「森林土木」)【技(林森)】、検定職種:造園、登録造園基幹技能者、登録運動施設基幹技能者

さく井工事業

〇建設工事の内容

さく井機械等を用いてさく孔、さく井を行う工事又はこれらの工事に伴う揚水設備設置等を行う工事

〇建設工事の例示

さく井工事、観測井工事、還元井工事、温泉掘削工事、井戸築造工事、さく孔工事、石油掘削工事、天然ガス掘削工事、揚水設備工事

〇所定学科

土木工学、鉱山学、機械工学又は衛生工学に関する学科

〇資格等

一級土木施工管理技士【一土施】(合格後3年の実務経験要)、一級土木施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級土木施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級土木施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級管工事施工管理技士【一管施】(合格後3年の実務経験要)、一級管工事施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級管工事施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級管工事施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級造園施工管理技士【一園施】(合格後3年の実務経験要)、一級造園施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級造園施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級造園施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、上下水道(「上水道及び工業用水道」・総合技術監理(上下水道「上水道及び工業用水道」)【技(水上)】、検定職種:さく井、地すべり防止工事士・地すべり防止工事(合格後1年の実務経験要)

建具工事業

〇建設工事の内容

工作物に木製又は金属製の建具等を取付ける工事

〇建設工事の例示

金属製建具取付け工事、サッシ取付け工事、金属性カーテンウォール取付け工事、シャッター取付け工事、自動ドアー取付け工事、木製建具取付け工事、ふすま工事

〇所定学科

建築学又は機械工学に関する学科

〇資格等

一級建築施工管理技士【一建施】、一級建築施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(種別:建築又は躯体)(合格後5年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(種別:仕上げ)、二級建築施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級管工事施工管理技士【一管施】(合格後3年の実務経験要)、一級管工事施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級管工事施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級管工事施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、検定職種:建具製作・建具工・木工(選択科目「建具製作作業」)・カーテンウォール施工・サッシ施工、登録サッシ・カーテンウォール基幹技能者

水道施設工事業

〇建設工事の内容

上水道、工業用水道等のための取水、浄水、配水等の施設を築造する工事又は公共下水道若しくは流域下水道の処理設備を設置する工事

〇建設工事の例示

取水施設工事、浄水施設工事、配水施設工事、下水処理設備工事

〇所定学科

土木工学、建築学、機械工学、都市工学又は衛生工学に関する学科

〇資格等

一級土木施工管理技士【一土施】、一級土木施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級土木施工管理技士(種別:土木)、二級土木施工管理技士(種別:鋼構造物塗装又は薬液注入)(合格後5年の実務経験要)、二級土木施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級建築施工管理技士【一建施】(合格後3年の実務経験要)、一級建築施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級建築施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級管工事施工管理技士【一管施】(合格後3年の実務経験要)、一級管工事施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級管工事施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級管工事施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級造園施工管理技士【一園施】(合格後3年の実務経験要)、一級造園施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級造園施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級造園施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、上下水道・総合技術監理(上下水道)【技(水)】、上下水道(「上水道及び工業用水道」・総合技術監理(上下水道「上水道及び工業用水道」)【技(水上)】、衛生工学「水質管理」・総合技術監理(衛生工学「水質管理」)【技(衛水)】、衛生工学「廃棄物・資源循環」・総合技術監理(衛生工学「廃棄物・資源循環」)【技(衛廃)】

消防施設工事業

〇建設工事の内容

火災警報設備、消火設備、避難設備若しくは消火活動に必要な設備を設置し、又は工作物に取付ける工事

〇建設工事の例示

屋内消火栓設置工事、スプリンクラー設置工事、水噴霧、泡、不燃性ガス、蒸発性液体又は粉末による消火設備工事、屋外消火栓設置工事、動力消防ポンプ設置工事、火災報知設備工事、漏電火災警報器設置工事、非常警報設備工事、金属製避難はしご、救助袋、緩降機、避難橋又は排煙設備の設置工事

〇所定学科

建築学、機械工学又は電気工学に関する学科

〇資格等

一級建築施工管理技士【一建施】(合格後3年の実務経験要)、一級建築施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級建築施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級管工事施工管理技士【一管施】(合格後3年の実務経験要)、一級管工事施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級管工事施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級管工事施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、甲種消防設備士、乙種消防設備士、登録消火設備基幹技能者

清掃施設工事業

〇建設工事の内容

し尿処理施設又はごみ処理施設を設置する工事

〇建設工事の例示

ごみ処理施設工事、し尿処理施設工事

〇所定学科

土木工学、建築学、機械工学、都市工学又は衛生工学に関する学科

〇資格等

一級土木施工管理技士【一土施】(合格後3年の実務経験要)、一級土木施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級土木施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級土木施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級建築施工管理技士【一建施】(合格後3年の実務経験要)、一級建築施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級建築施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級電気工事施工管理技士【一電施】(合格後3年の実務経験要)、一級電気工事施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級電気工事施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級電気工事施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級管工事施工管理技士【一管施】(合格後3年の実務経験要)、一級管工事施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級管工事施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級管工事施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級造園施工管理技士【一園施】(合格後3年の実務経験要)、一級造園施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級造園施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級造園施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)

解体工事業

〇建設工事の内容

工作物の解体を行う工事

〇建設工事の例示

工作物解体工事

〇所定学科

土木工学又は建築学に関する学科

〇資格等

一級土木施工管理技士【一土施】、一級土木施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級土木施工管理技士(種別:土木)、二級土木施工管理技士(種別:鋼構造物塗装又は薬液注入)(合格後5年の実務経験要)、二級土木施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級建築施工管理技士【一建施】、一級建築施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級建築施工管理技士(種別:建築又は躯体)、二級建築施工管理技士(種別:仕上げ)(合格後5年の実務経験要)、二級建築施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、一級造園施工管理技士【一園施】(合格後3年の実務経験要)、一級造園施工管理技士補(合格後3年の実務経験要)、二級造園施工管理技士(合格後5年の実務経験要)、二級造園施工管理技士補(合格後5年の実務経験要)、建設・総合技術監理(建設)【技(建)】、建設「鋼構造及びコンクリート」・総合技術監理(建設「鋼構造及びコンクリート」)【技(建鋼)】、とび・とび工(2級の場合は合格後3年の実務経験要)、解体工事施工技士試験合格

実務経験書類の書き方について

 また、専任技術者要件で実務経験の証明が必要な場合は、下記実務経験証明書(様式第9号)に必要年数分の実務経験を記載して提出します。他に実務経験の内容を記載する必要がある書類として工事経歴書(様式第2号)があります。それぞれ下記で記載方法を説明します。

実務経験証明書(様式第9号)

 実務経験証明書は、専任技術者要件につき実務経験の証明が必要な場合に提出する書類になります。建設工事の種類や技術者、証明者が異なる場合には、それぞれ別の証明書を作成して記載します。

 上記の記載例は、個人事業主が法人化した場合の例になります。それぞれ右上の証明者を現在の法人名と元の屋号を記載します。そして実務経験の内容の部分に実際に行った工事のうち、実務経験を証明したい建設工事の種類に該当する工事の内容を年1件ずつ記載していきます。

 平成31年4月に法人化した場合を想定していますので、平成31年(令和1年になる年)については用紙を分けて年2件分の工事を記載する形になります。開業されてからの実務経験では10年を満たさない場合には前職の実務経験を別用紙で記載して合計することが出来ます。その用紙の証明者欄には前職の会社名と代表者名を記載します。

工事経歴書(様式第2号)

 また工事経歴書とは、申請する事業年度の前事業年度に完了した工事のうち請負代金の金額が大きい工事の詳細を届け出る書類になります。請負代金が大きい工事を10件又は年間完成工事高の60%を超えるまで請負代金の大きい順番に記載します。記載例は下記の通りです。

①の建設工事の種類には、これから許可申請をする建設工事の種類を書きます。複数の業種の許可申請をする場合には、工事経歴書はその業種ごとに作成します。また、許可申請しない業種の建設工事を請け負った場合には、「その他」と書いて工事経歴書を作成します。

 ②には、その工事の注文者と元請・下請の別を記載します。その業種につき、その事業年度に請け負った工事がない場合には、注文者の欄に「該当工事なし」と記載します。該当工事がない建設業の業種が複数ある場合には、①の建設工事の種類欄にその業種をまとめて1枚に記載することが出来ます。

 ③には契約書等から工事内容がわかるように具体的に記載します。建設工事の種類が特定できるように記載することがポイントです。②③の注文者や工事名には、「A邸」のように個人の氏名が特定されないように記載します。

 ④には、工事現場のある都道府県と市区町村名を記載します。

 ⑤は新規申請の場合は記載不要です。

 ⑥には、請負代金の金額を記載します。千円単位になっているので注意が必要です。

 また⑦には工期を記載します。着工の年月と完成年月を記載します。⑧の小計には、工事経歴書に記載した工事の請負金額の合計額と件数を記載します。また合計欄には、その業種の完成工事の全件数と請負代金の合計額を記載します。小計と合計の右横の欄には、その内元請け工事の合計金額をそれぞれ記載します。

行政庁への登録が必要な軽微な工事

 こちらでは、500万円以上の請負工事を行う予定がない場合でも必要となる行政庁への登録について説明します。解体工事業登録、浄化槽工事業登録、電気工事業者登録の3種類です。

解体工事業登録

 解体工事業登録は解体工事業を営む場合に元請・下請に関わらず必要となる登録です。下記が根拠条文になります。ただし、土木工事業、建築工事業又は解体工事業の建設業許可を取得している事業者は、別途解体工事業の登録は不要です。

建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律

第21条第1項 解体工事業を営もうとする者(建設業法別表第一の下欄に掲げる土木工事業、建築工事業又は解体工事業に係る同法第三条第一項の許可を受けた者を除く。)は、当該業を行おうとする区域を管轄する都道府県知事の登録を受けなければならない。

 ポイントは、建設業許可とは異なり解体工事業登録は解体業を行う区域の全ての都道府県に行う必要があります。その有効期間は5年間であり、延長する場合には期日までに更新手続きが必要になります。

 解体工事業登録の要件として技術管理者を選任することが必要です。技術管理者は建築施工管理技士や技能検定の「とび・とび工」等の資格者か、8年以上の実務経験(所定学科の卒業で期間短縮あり)の要件を満たしている必要があります。詳細は下記ページにある手引きをご参照ください。

解体工事業登録様式ダウンロード - 建設業・不動産業室~建設業・宅地建物取引業・不動産鑑定業~ - 愛知県 (pref.aichi.jp)

 また解体工事業登録の登録手数料や必要書類は下記の通りです。

解体工事業登録の手数料、必要書類

〇登録手数料

新規 33,000円  更新 26,000円

〇必要書類

・解体工事業登録申請書

・誓約書

・技術管理者が基準に適合することを証する書類

・登録申請者の調書

・(法人の場合)履歴事項証明書

・登録申請者及び技術管理者の住民票

浄化槽工事業登録

 浄化槽工事とは、浄化槽を設置し、又はその構造や規模の変更を行う工事をいいます。浄化槽工事を営む場合には、原則営業をする区域全ての都道府県知事の登録を受ける必要があります。例えば愛知県内のみに営業所がある場合でも、岐阜県や三重県の現場でも浄化槽工事を施工したい場合にはそれぞれの都道府県知事への登録が必要です。

 ただ、土木工事業、建築工事業又は管工事業の許可を受けている建設業者については登録は不要とされており、浄化槽工事を施工する区域の都道府県知事への届出で足ります。浄化槽工事業の登録・届出の根拠条文は下記の通りです。

浄化槽法
第21条第1項 浄化槽工事業を営もうとする者は、当該業を行おうとする区域を管轄する都道府県知事の登録を受けなければならない。

 登録の有効期間や申請手数料、必要書類は下記の通りです。

登録の有効期間、手数料、必要書類

〇登録の有効期間

5年間(更新する場合は期間満了30日前に手続き要)

〇登録申請手数料

新規登録 35,000円  更新登録 27,000円

〇登録申請必要書類

・浄化槽工事業登録申請書

・誓約書

・工事業登録申請者の調書

・浄化槽設備士の調書

・浄化槽設備士免状又は浄化槽設備士証の写し

・工事業登録申請者(個人事業主の場合)、浄化槽設備士の住民票

・履歴事項証明書(法人の場合)

電気工事業者登録

 一般用電気工作物等又は自家用電気工作物に係る電気工事業を営む場合には、電気工事業者登録をする必要があります。登録の必要条件として、①営業所毎の主任電気工事士の設置②営業所毎の電気工事に必要となる器具類の備付が定められています。この登録の有効期限は5年間であり、継続する場合には更新登録が必要です。

 主任電気工事士の要件としては、第一種電気工事士免状取得者、又は第二種電気工事士免状取得者かつ一般用電気工作物等につき3年以上の実務経験がある者と定められています。

 また、②の電気工事に必要となる器具類は下記の通りです。

(1)一般用電気工作物等

絶縁抵抗計、接地抵抗計、回路計

(2)自家用電気工作物

絶縁抵抗計、接地抵抗計、回路計、高圧検電器、低圧検電器、継電器試験装置(借用可)、絶縁耐力試験装置(借用可)

登録手数料、必要書類

〇登録手数料

22,000円

〇登録申請必要書類

・登録電気工事業者登録申請書

・申請者に係る誓約書

・主任電気工事士に係る誓約書(申請者本人や役員の場合不要)

・主任電気工事士の雇用証明書(申請者本人や役員の場合不要)

・電気工事士等の免状の写し

・主任電気工事士等実務経験証明書(第一種電気工事士を選任するときは不要)

・申請者の本人確認書類(個人事業主の場合)

・履歴事項証明書(法人の場合)

・電気工事業者カード

まとめ

 建設業許可は29の業種に分けられており、事業者が行う建設工事の種類に応じて、その業種毎に取得する必要があります。許可の要件である専任技術者要件は、学歴や実務経験年数を満たすか、業種ごとに定められた資格を保有してる専任技術者を選任する必要があります。

 また解体工事業や浄化槽工事業、電気工事業を営む場合には、請負代金500万円未満の工事のみ受注・施工する場合でも、所定の登録手続きが必要になります。建設業許可や上記登録手続きは必要書類の収集や申請書作成に過分の時間や労力を必要とします。手続きにお困りの方は当事務所までお気軽にお問い合わせください。

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投稿者プロフィール

start-up22
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【スタートアップ行政書士事務所 代表/行政書士】
佐野 太一(さの たいち)

2022年3月開業。愛知県あま市にて行政書士事務所を経営。
専門分野は建設業許可、産業廃棄物収集運搬業許可、補助金申請。